すっかり記憶も曖昧な後編です。

どうにも雨の予感しかしない空模様の中、もう1日九州を満喫する皆さんに見送られて人吉の温泉宿を出発します。この日の夜に宮崎を出るフェリーだと、月曜日の仕事に間に合わないので自走で帰ります。
(食べたことはないが)関サバで関あじで有名な大分県の佐賀関からフェリーで四国へ渡るルートで自宅まで約600キロ強の一人旅です。

30分ほど九州自動車道を北上するとこの天気

雨に当たるのを覚悟してたけど、この日は一滴も降られずに済みました。

クラリオンのナビはそのまま北上して大分自動車道へ向かえと言うのだけどいかんせんもう古いナビなので、国道57号線で九州を横断せよというグーグル先生の言う事を信じて阿蘇に向かう事にしたが、まあ景色はいいわ、地元の車は遅いわ、トイレに行きたくなるわで佐賀関のフェリー乗り場に着いたのは予定よりかなり遅い12時半。
で関係ないけどフェリー乗り場でお茶を買ったら、たまたま当たり付きの自販機で、なんと当たりました。なのでコーヒーで一服。

天気予報のせいか道中バイクでツーリング中の人にはほとんど出会わず。
ハーレに乗ったオネーさんがかなり遠くから派手に手を振ってくれたのと、フェリーで一緒になった愛媛ナンバーのBMWの方くらいしか記憶がない。
フェリーに乗ってるのは約70分なので昼寝してるうちに着くのだが、宮崎に行く時に乗った巨大なフェリーに比べるとかなり小さい船のせいか結構揺れる。昼ごはんに食べた大した美味しくもない焼きそばが出そうだった。

佐多岬のもうちょっと東にある三崎という港に着いたのは午後2時半。まだ400キロもあるのだ。
早いとこ松山まで行って高速で一気に帰ろうと思っていたのだけど、松山の手前あと少しで高速道路入り口ってところでメーターがもうちょっとで40000kmを指そうとしているではありませんか。
なのでこのまま高速に入ってしまうと40000kmの感慨に浸ることもなく写真も撮る暇もなく通り過ぎてしまうのでちょっと寄り道をしてみた。

そんなこんなでなかなか家に帰れない。もう夕方。
途中写真を撮りたいところが幾つかあったけど、いちいち止まってたら本当に日が暮れるのである程度我慢も必要なのである。

そしてついに40000kmの瞬間!もう10年も乗ってるのにまだ40000kmしか走ってないんだね。
写真を撮って満足したので、やっと松山自動車道に乗って暗くなるまでノンストップで。

と思いきや暗くなる前にトイレに行きたくなるし。
そして日が暮れるとホント真っ暗。何にも見えないし車も少ないしただただ寂しいので伊集院光のラジオを聴きながら暗闇をひた走り、出発してから12時間以上かかってやっと自宅に着いた。

長い道のりだったけど覚悟を決めての長距離だったからか不思議と苦じゃないんだよね。お尻も痛くならないし、手は痺れるけど。
一人旅って実は全然嫌いじゃない。仲間と走るのはもちろん楽しいのだけど、一人で自由気ままに走るのもいいもんです。

という訳で雨にも降られずちゃんと帰ってこれました。


それにしてもクルソン林道は良かったなあ。